| 4月7日(土) (続き) 曇り | ◆このページをとばすときは ここをクリック◆◆◆ |
一度宿まで戻り、大学構内のカフェテリアでランチを取って一休みした後、再び車で出かけたのは、Georgetownエリアから近い美術館、The Phillips Collectionでした。前回は、私が初めてのWashington D.C.ということもあって、The Mallを中心とする美術館、博物館と、その他観光名所を一通り回ったため、行かなかった美術館ですが、個人コレクションとしては所蔵している作品の内容も、邸宅を改装した展示もなかなかとのことで、出かけてみました。大使館などが建ち並ぶMassachusetts Avenueに面している大邸宅のひとつがそうで、すぐわかりました。周辺にあるピンク色の花は、残念ながら桜ではなくて、同じ時期に大きな花を咲かせるモクレンの木。英語だとMagnoliaといいますが、よい香りのする花を付ける木は街路樹としても好まれており、この街でもNew Yorkでもよく見かけます。道を歩いている人はほとんどいませんでしたが、入口まで行ってみると結構人がいて、この美術館の人気度をうかがわせました。
調度品なども併せて展示してある個人コレクションの例に漏れず、この美術館も係員の数が多く、子供は基本的には大人と手をつないでいることとか、リュックはダメで片方の肩にかけることとかの細かい注意事項がありました。もちろん、写真撮影不可だったので、購入したカタログベースで印象に残った作品だけご紹介してみます。(作品名をクリックすると、説明が表示されます。)
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ゆっくり美術館を見た後は、そのまま車でGeorgetown近辺のお花見をすることにしました。(右の地図はクリックすると拡大してご覧になれます。)
さっさと引き上げて、ここから歩いてすぐの別の庭園Dumbarton Oaks Gardensへと向かってみました。立派な門構えをくぐると、大きなお屋敷があり、庭園はどうやらその後ろにあるようです。さっきと違って入場料($5)を取られたし、入口付近には黄色いラッパズイセンも咲いているし、なんだかちょっとよさそう、と期待して庭の方に向かって歩き出しました。入口でもらったパンフレットによると、1920年に前アルゼンチン大使のRovert Woods Bliss夫妻がこの土地を購入し、屋敷と庭園が作られました。10エーカー(約4万u)にも渡る庭園はかなりの奥行きがあって、入口の感じよりもずっと広くて立派。設計は、有名な造園師Beatrix Ferrandという人で、イギリス、フランス式の伝統的な部分を取り入れたアメリカ式なのだそうです。今回は全く見ませんでしたが、屋敷の方は、Harvard Universityに譲渡され、ビザンチン、プレ・コロンビア期の美術品や書物を有する博物館と図書館になっています。
ここもまだまだのバラ園を通り過ぎ、チューリップが咲いていた噴水の広場を過ぎた辺りで、前方にピンクの花を大量につけた並木道が見えてきました。思わず小走りして行ってしまったこの小道はPrunus Walkという名前が付いており、後方にある、その名もCherry Hillへの通路になっています。枝にぎっしり付いた満開の花は、桜に似ていて、所々に出ている赤茶っぽい葉は、山桜を思わせました。辞書にも出ておらず、検索エンジンで検索してみて初めて知ったのですが、Prunusって桜全般の学名なのですね。ということは、「桜道」を通って「桜の丘」へ向かうこの辺りは、まさに桜づくし。他の花々がまだなこともあって、この一帯だけがとても華やいで見え、人々もたくさん集まっていました。
Cherry Hillの方はこんな感じ。より色が白っぽいいわゆるソメイヨシノみたいな大木が集まっていました。花の色は微妙に違っていたりしたので、多分、複数の種類の木々なのでしょう。木々の下の芝生のところに行くと、頭上が桜で覆われて、まるで桜の花の天井のよう。そろそろ日がかなり傾いていてちょっと涼しかったからか、人々がちょうど引き上げたところで、ゆっくりゆっくり歩いて桜をひとり占めして楽しみました。
水辺ではないけれど、芝生の緑と桜のピンクとの対比もなかなか見事。Tidal Basinみたいにタダではないし、他の花が全然なので庭園全体としてのいちばんよい時期ではないのですけれど、その分人が少なくてゆっくり楽しむことはできるので、ここは隠れた桜の名所でした。もし、春から初夏にかけてGeorgetownを訪れるのなら、ぜひ訪れたい場所のひとつです。
最後は宿泊していたGeorgetown Universityの校内の桜を見物。時間はすでに7時をまわるくらいでしたが、夏時間のおかげでこれくらいでもまだ明るいのがうれしいところ。夜に天気が崩れるとの予報通り、昼間の暖かさから一転して冷たい風が吹き始め、かなり肌寒く感じられるようになったので、半袖を長袖に着替えた上にジャケットをはおってのお花見になりました。
まずは、泊まっていたMarriott Conference CenterのあるLeavy Centerの車寄せ付近に桜を発見。桜越しに赤レンガの建物を撮ってみました。花で隠れている部分にも長く続いている建物の、こちらは宿泊施設の入口になります。今は学期中だからどうなのかな?と思ったら、桜見物の人たちも意外と利用しているらしく、まあまあ人の出入りがありました。もっとお花見スポットに近いダウンタウン周辺のホテルはこの時期一杯なのでしょうけれど。
このホテルでよかったのは、インターネットの利用環境が整備されていたこと。さすが大学構内にある宿泊施設だけのことはあります。基本的に旅行先にPCを持ち込まない私は、自分のVAIOを持って行ったのは車で出かけた今回が初めてで、恥ずかしながら、旅先でのインターネット利用ももちろん初めてだったのでした。多分、どの部屋にもあると思うのですけれど、ドレッサーを改造したみたいな机があり、電話機の横には、「イーサネット」「USBポート」「電話回線」の3種類の接続可能なポートが設置されていました。(写真はこちら) 前者2つの高速回線を利用するための専用ケーブルと必要なソフトの入ったCD-ROMも置いてあり、快適なネットサーフィンが楽しめそうでしたが、1回利用すると24時間単位で9.9ドルとのことだったので、やめて普通の電話回線で接続してみました。こちらだと、普通のローカルコールになるので、ここのホテルの場合は1回0.75ドルとかなりお安め。このInternet Access STSNというシステムは、他のホテルなどでも使われているみたいなので、もし泊まったホテルにあったら利用してみてくださいね。
ちょっと話がそれてしまいましたが、建物の逆の出口から出て、いかにも学生らしい本をたくさん抱えたバックパックの若者や、この涼しさの中、Tシャツに短パンという昼間と同じ格好をした学生、夜にどこかでパーティがあるらしくタキシードでバッチリ決めた一団らと行き会ったりしながら、桜を求めて校内を進んで行きました。てっぺんに十字架のある三角屋根の教会風建物White-Gravenorのすぐ前の芝生のところにも種類の違う2種類の桜がありました。前に訪れたときは、真冬で枯れ木ぱかりでしたが、花が咲いてみるとまたずいぶん雰囲気が違いました。花壇にも真っ赤なチューリップや黄色いスイセンが咲いていて、冬には陰気な感じすらしたヨーロッパ風の校舎が楽しそうに見えるから不思議なものです。
今はもう違う目的で使われているのだそうですが、夫がかつて通ったHealy Buildingも桜越しに見てみると、また違った趣がありました。旅行前に、有名なTidal Basinはともかく、せっかくGeorgetownに泊まるのだから、学校の中とか近くに桜の見所はないのかと聞いた私に、夫は「学校には桜はないし、周りにも多分あんまりない。」と答えたのですが、どうしてどうして、結構たくさんありました。丸々2年間はここに住んでいたのですが、学校の中にこんなにたくさん桜の木があったなんて、今回初めて知ったのだそうです。あんまり興味と余裕がなかったうえ、桜の花もパアーっと咲いてパアーっといっせいに散ってしまいますから、見頃を逸してしまえばどこに咲いていたかなんてわからないものなのですね。こんなにあちこちに見事な桜が咲いていたのに、見逃していたなんてもったいない。
このまま校内を抜けて、人気のあるパブで軽食をとろうと行ってみたところ、土曜日だからか入口付近に列が出来ていて断念。時間もちょうどよいので、National Cherry Blossom Festivalのイベントのひとつで、8時からあるというParade of Lighted Boatsを見物に出かけることにし、再び車でお花見エリアへと向かいました。
時間ちょうどくらいに、いちばんの見物スポットであるというEast Potomac Parkに着いたら、同じように見物に来た人たちの車が何台か駐車していました。気温が下がったのもさることながら、とにかく風が強くて寒い寒い。目の前のWashington Channelのあたりがパレードの場所のはずなのですが、わずかに数台、ライトアップというより単に豆電球を少し着けただけの遊覧船が航行しているくらい。いかりのマークのライトを点けている個人のボートなんかもあったのですが、とてもパレードといえるシロモノではなく、私たちも含めて、寒い中わざわざ見に来た見物客は「これだけ??」とがっかりして5分とその場におらずに車で走り去ってしまったのでした。
今回は1回しかない夕食をどこでとるか・・・と考えたのですが、前回、品切れで食べられなかったカニに再トライすべく、またDancing Crabというシーフードレストランに行ってしまいました。今度は、お店に入るときに「Hardshell Crabはあるか?」と確認したので、バッチリありつくことができました。半ダース(6匹)から頼めるこのカニは、付いてくる木槌で殻をたたいて割りながら食べます。ここの売りは、注文してからゆでるということなので、身もプリプリ。しばらく無言でカニと取っ組み合いました。かかっているスパイスが、ちょっとスパイシーで、これがまた美味しい。小さいカニだと、手間のわりに食べるところは少なかったりするのですが、ほとんどのテーブルでこれを頼んでおり、トントンという音がどこからも聞えていました。他に定番クラムチャウダーや大盛りのシュリンプサラダを頼んで、ふたりでチップ込みで50ドル強はまあまあリーズナブル。カニが好きだったら絶対試す価値ありです。たたいたときに殻も身も飛び散るし、手もすごいことになるので、あんまりきれいじゃない格好をしてお出かけになることをおすすめします。
十二分に行動した1日を終え、明日はもうひとつの目的、ジャイアント・パンダに会いにいきます!
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冬(1998年12月)のWashington D.C. もよかったらどうぞ | ||||||