★ Washington D.C. Travel Report ★

12月25日(金) (続き) 晴れワシントン D.C. <Part3>

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Georgetown Universityとその付近でちょっとノスタルジア(?)にひたった後は、純粋な観光を。まずは、名所中の名所、Lincoln Memorialなどがある、West Potomac Parkのあたりにに向かいました。この辺は、GeorgetownからVirginia州との境を流れるポトマック川沿いに南東にくだったところにあたります。
Lincoln Memorialはギリシア神殿風の巨大な建物で、Washington D.C.を舞台にした映画には、よく登場しているいわばD.C.のシンボルのようなもの。中には大理石で出来た第16代大統領Abraham Lincolnの巨大な座像がありますが、ドアのない完全な屋外の建物で、24時間出入りすることができます。リンカーンの人気もさることながら、この辺がよく映画に出てくる理由なのかもしれませんね。
内側の周囲の壁には、「人民の、人民による、人民のための政府」という言葉で有名なゲティスバーグ宣言が刻まれています。
そして、この建物の階段からは、真向かいに同じくWashington D.C.のシンボル、Washington Monumentを臨むことができます。ここで思い出したのは、「ペリカン文書」の中でJulia Robertsが逃亡の果て、確か夜明けくらいにここにたどり着いて階段に座ってMonumentを見るシーンがあったんですよね・・・そのWashington Monumentは工事中で、周囲に足場がめぐらされており、見かけはいまひとつだったのですが、晴天で手前の細長いReflecting Poolという人工池にきれいにその姿を映していました。
Memorialの近くには、Vietnam War Veterans MemorialKorean War Veterans Momorialという、アメリカが参戦した戦争で戦死した軍人たちの記念碑がありました。そして、Reflecting Poolの脇にある、それぞれの記念碑に続く道は「ペリカン文書」と同じくJohn Grisham原作の映画「ザ・ファーム(法律事務所)」で、あのTom Cruise演じる主人公がFBIと密かに接触するために歩いたところでした。

これぞ、Washington D.C.!!と思いながら、今度は車に乗って、この周辺の他の名所を見に行きました。West Potomac Parkは、ポトマック川沿いにLincoln MemorialからWashington Monumentあたりまでに広がっており、その中には、Tidal Basinという入り江状になった溜池があります。池の周囲には、日本から贈られた桜の並木があり、もちろん今はただの枯れ木でしたけれど、春はそれはそれは見事だそうです。
私たちがその桜並木(とおぼしきもの)を通って、まず着いたのは、Tidal Basinに突き出たHains Pointで、ここにはちょっと変わったブロンズ像がありました。The Awakening(「めざめ」とでも言うのでしょうか)という題名のこの像は、巨大な人間の頭、両手、両足が、ちょうど胴体が地中に埋まっているように見えるように地表に配してあるものです。1980年にここに設置されてから、名所になったらしく、子供連れの観光客らがいました。これは、人間は土から生まれてきたという旧約聖書の内容を表しているのだそうです。
次に、池の向こう側にあるJefferson Memorialに通行止めやら一方通行に苦戦しながらなんとかたどり着きました。Lincolnと並んで、人気のある第3代大統領Thomas Jeffersonは、独立宣言を起草したことで知られています。つい最近、この人が黒人のメイドとの間に設けた子供がいたことがその子孫のDNA鑑定からわかって、ちょっと話題だったりしました。ここも、中にはジェファソンの像がありましたが、こちらはブロンズの立像でした。
本当は、Washington Monumentもエレベーターで展望台まで上がれるはずなのですが、工事中でできなかったので、それはあきらめて、公園を後にしました。

この他の屋外の名所として、橋を渡ったVirginia州にあるIwo-Jima(硫黄島) Memorialも見に行きました。この像は、太平洋戦争の時に勇敢に戦った兵士を記念して作られたもので、硫黄島を制圧して星条旗を立てた瞬間を撮った写真があまりに見事だったので、それを模して作られたものだそうです。確かにアメリカ人が好きそうな、構図ですよね。
この記念碑のすぐ裏手には、歴代大統領や最近話題になった、大富豪と再婚したけれど結局J.F.K.の隣に埋葬されたJacqueline Kennedy Onassisも眠っているArlingon National Cemeteryがあります。墓地内はかなり広いらしく、まだ雪の残る中のお墓めぐりも厳しそうなので、今回は訪ねるのをやめにしました。


再び橋をわたって、D.C.に戻り、クリスマスツリーフリークの私としては絶対にはずせないNational Christmas Treeを見に、White Houseの前にあるThe Ellipseという円形をした広場に向かいました。
たいしたことないらしいと聞いてはいたのですが、目的のツリーは、大きさ、美しさともに確かにたいしたことなく、ちょっと仰々しい感じの飾り付けでした。とは言っても、一応国のツリーですから、私たちのような人々が大勢が見に訪れ、写真を撮っていました。
また、周囲には、合衆国の50の州をイメージした50本の小さなツリーがあり、これも10円のガチャガチャで出てくる透明なプラスチックの玉の大きいのみたいのをたくさん付けたもので、数があることがえらい・・・という程度のもの。New York州のものを探して写真に撮ってみましたが、実はどれも同じでした。
ちょっと面白かったのは、これらのツリーのある場所からちょっと離れたところに、ユダヤ教のお祭りであるハヌカで使うMenorahという燭台の巨大なものと、イスラム教のお祭りであるラマダンの巨大な飾りがそれぞれ置かれていたことでした。これらのお祭りは、クリスマスと前後して行われる各宗教のお祭りなので、やはり国民感情を考慮して設置したものなのでしょうが、クリスマスツリーに比べれば、ずいぶんお粗末なものなので、誰も見ていませんでした。

日も暮れて来たので、今日の観光はこれでおしまい。お天気が本当に良かったので、ちょっと寒かったけれど、屋外を観光するには最適な一日でずいぶんたくさん見てまわりました。

夜は、大学の学食というのもなんなので、大都市にはどこにでもあるChinatownまで出かけて食べました。Washington D.C.のChinatownもやはりダウンタウンの一角にあり、New Yorkに比べるとずいぶん小さくて、店の数もそんなに多くはありませんでしたが、Philadelphiaにもあったような(Philadelphia旅行記はこちら)立派な門がありました。夫が一度行った記憶のある店で、しかも結構混んでいたので、味はまあまあでした。例によって量は多く、残してしまいましたが、学食にあった電子レンジが使えるので、いつものように持ち帰りにしてもらいました。

この後、夜景を見にもう一度West Potomac Parkに行ってみました。ライトアップされた建物が、闇の中にぼおっと白く浮かび上がるような感じが幻想的でなかなかよかったです。前にも書いたようにこの辺は24時間出入りできるので、寒い今は人も少なかったのですが、夏は絶好のデートスポットになりそうですね。夜景の写真は残念ながらうまく撮れなかったので、Washington D.C.に行かれた際は、ぜひご自分の目で見てみてください。

クリスマスが終わって普通の日に戻る明日は、美術館や博物館を中心に見る予定です。

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Washington
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2001年4月に出かけた
桜の季節のWashington D.C.
もよかったらご覧くださいね。
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