| 7月12日(木) 晴れ のち 曇り | ◆このページをとばすときは ここをクリック◆◆◆ |
お天気がよさそうな今日は、Jasper National Parkの重要な見どころのひとつで、ガイドブックに必ず写真が出ているMaligne Lake(マリーン湖)に行くことにしました。朝はさっと食べられるサンドウィッチかなにかないかと、ホテルの敷地内をウロウロして、ゴルフのクラブハウスを発見。そこの売店で何種類かのサンドウィッチとクッキー、飲み物などを買い、気持ちのよいテラス席で食べました。
このJasper Park Lodgeは高級リゾートホテルの例に漏れず、かなり立派なゴルフコースが隣接してあります。宿泊客は、確か100ドル強くらいでプレーでき、申し込めば次の日でもできそうな感じでした。Banffからあちこちで広大なゴルフ場を見ては、ずっとやりたがっている、最近めっきりゴルフ好きの母は、すぐ近くでウォームアップをしている人たちを見ると、どうもやりたくて仕方がなさそうな様子。父もかなりゴルフをやる人なのですが、今回はクラブはもちろん靴や手袋など道具は一切持ってきていないから、絶対やらないとのこと。アメリカに来てからクラブを握ってさえいない私たちふたりは、いきなりなんてとっても無理だし、結局、母は「ゴルフ熱」を持ったまま日本に帰国せざるを得なかったのでした。
今日から本格的に回るJasper National Parkは、昨日訪れたColumbia Icefieldが南端にあり、かなり南北に広がった国立公園。とりあえず、途中をすっ飛ばしてJasperまで北上してしまったので、ここを拠点に少し南下してそれぞれの見どころを訪ねることになります。今日の予定は、Maligne Lakeをメインに、地図上では向かって右、東側の見どころを見てしまう予定です。
まずは、Jasperの中心街より少し南東にあるホテルからは、程近いMaligne Canyonに立ち寄りました。ここは、幅が狭くて切り立った峡谷に沿って歩道ができていて、何本かの橋を渡りながら、その風景を楽しむというところ。とにかく、地割れしたみたいな奥の深い谷底に、勢いよく流れる川を見下ろすのは、高所恐怖症の人には絶対おすすめできません!あまりに幅が狭いから、雪が降って見通しも足場も悪くなったら転落事故などもあるだろうなあとちょっと恐ろしい想像をしていたら、やはり、冬場は凍ったこの辺りを歩くのに、ガイド付きのツアーがあるそう。でも、わざわざ参加するのは、きっとかなりのツワモノばかりなのでしょうね。
途中にあるMadicine Lakeはさっと見て通り過ぎたので、思わぬ出会いのあった帰路でご紹介するとして、それからさらに一本道のMaligne Valley Roadを南下し、今日の目的地であるMaligne Lakeに到着したのは、お昼過ぎでした。湖に、フランス語で「いじわるな」とか「悪性の」という意味を表すMaligneという名前が付けられているのは、ここを発見したフランス人探検家が道々、お天気や足場の悪さにかなり悩まされたところから来ているそうで、その名前とは似ても似つかぬ美しい、この国立公園で最も大きな氷河湖です。そして、なんといっても、どのガイドブックにも写真が出ているSpirit Islandという小さな島(正確には半島)の美しい景観で有名。その島には、クルーズでしか行けないので、混み合っている窓口で1時間ほど先のチケットを買い、あまりのボリュームで食べ残した朝のサンドウィッチなどで軽い昼食を取ることにしました。 
船着場が見下ろせる、テラスのようになっている表のテーブルで食べ物を広げていたのですが、このとき、ちょっとしたハプニングがありました。皆がおおむね食べ終わって、なんとなくぼんやりしていたところ、いきなりリスがテーブルに駆け上がってきて、残っていた自分の体とあんまり変わらないくらいの大きさのクッキーを獲ろうと包んでいるビニールを噛んで引っ張ったのです!びっくりして、追い払うべく振った母の手の風圧で、クッキーを数mm動かした程度で去って行きましたが、少し離れた手すりの上で、気の強そうな顔でこちらをにらんでいました。やっぱり、野生動物にとって、エサの確保というのは死活問題ですから、そのかわいらしいだけかと思った姿に、強い野生動物の本能を見た気がしました。
そうこうしているうちに、出航の時間となり、クルーズに出発。クルーズは1時間に1本とのことでしたが、今は最盛期なので、2〜30分に1本と増発されていたようです。私たちが乗った船は、ガイドも船長も女性で、湖面にきらめく水しぶきを上げてカヌーを漕いでいたのもたくましい女性。常々思っていたのですが、カナダ人の女性って、アメリカ人と違って太っているというのではなくて、がっしりしているというタイプが多いみたい。アメリカ人がカウチポテト族だとしたら、カナダ人はアウトドア派だから?なのでしょうか。
湖の周囲の景色を見ながら、かれこれ40分くらい、ようやく湖の中ほどまでやってきました。途中、「あれがSpirit Island?」というのが何回かあり、その度にカメラを構えてみましたが、どれも違い、本物は岸辺に降り、わざわざ訪れるのでした。これが、氷河のある山々をバックに、湖に浮かぶSpirit Island。まさに、どのガイドブックにも出ているアングルの写真です。島の右手のところは私たちがいる陸地と地続きになっていて、それが島ではなくて半島であることを示していました。今は、こうやってここを目指して船で大量に人が訪ねて来てしまいますけれど、実際にはどこからも距離があるので、この島をSpirit Islandと名付けた人は、苦労してここまで来て、ひっそりとたたずむこの島の光景に息を呑み、こういう名前を付けたのでしょうね。「逆光になるので、訪れるのは午後がベスト。」というガイドブックに従って、よい写真も撮れました。この旅行記もすっかり長くなってしまったので、なんとか1ページに収めようとしたのですけれど、またダメでした・・・泥棒リス(!?)だけじゃなくて、いろいろな動物に遭遇した続きは後編で。
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