★ Canadian Rockies Travel Report ★

7月14日(土) 曇り ときどき 雨 ジャスパー 〜 エドモントン ◆このページをとばすときは
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JasperCloudyViewいよいよ、このJasperに、そして、今まで巡ってきたCanadian Rockiesの国立公園に別れを告げ、Albertaの州都であるEdmontonまで、列車の旅へと出発です。今日も昨日に引き続き、なんだかあやしげな雲が空を覆っていますが、乗車時間が5時間20分!という、昼間のほとんどを列車の中で過ごす今日の予定には、あんまりお天気は関係ありません。列車の出発時間がお昼過ぎだったので、朝食の後、大自然に別れを惜しむべく、また、湖の周辺を少し散歩しました。
JasperSteamTrain列車が出発するVIAの駅は、Jasperの市街地、メインストリートに面しており、その前に真っ黒な蒸気機関車がデンと置いてあるので、とてもわかりやすい場所でした。ホテルをチェックアウトした後、まず、荷物を全部駅まで運び、幸い、すぐ近くにあったレンタカーのオフィスで、Calgaryからここまで、ずっと乗ってきた車を返却しました。
そもそも、最初に今回の旅行を計画したとき、Canadian Rockiesに行くのなら、ぜひ、列車に乗りたい!と提案したのは、昨年まで鉄道車両を作る会社に勤めていた父でした。山々の素晴らしい景観を見ながら旅するのなら、出発点のVancouverから、ここJasperまでがいちばんなのですけれど、そうすると、ほとんど1日がかりの18時間少々かかるうえ、運行が毎日ではなかったりして、どうしても、うまくスケジュールに組み入れることができませんでした。でも、せっかくの希望だからなんとか・・・と、日程を合わせて組み入れたのが、このJasperEdmontonの行程だったのです。景観的には、イマイチかもしれませんが、それは、ここまでの旅行で十二分に楽しんだし、めったにない列車の旅というのも味わえるのだから、これも悪くないプランではないかと、自分たちでは結構気に入って決めました。

VIATrain飛行機と同じように、チケットを見せて荷物を預けた後、しばらくして、私たちの乗る列車The Canadian(カナディアン号)がやって来ました。この列車は、Vancouverからやって来たので、ここJasperで下車する人がほとんどのようです。一晩中列車に乗るのもどんなもんかしら?と思いましたが、日本人旅行客の姿もチラホラ見られ、うちの父だけじゃなくて、列車の旅好きの人というのはいるものだと、ちょっと感心してしまいました。
駅に改札口もプラットフォームなんていうものはない(!)ので、列車のそばに行くのは誰でも自由。早速、これから乗車する私たち以外にも、三脚を持った鉄道ファンなどが寄って来ました。やっぱり先頭の機関車の写真を撮らなくちゃ・・・と、「写真魔」の私と父は、駅舎から列車の先頭に向かって歩き始めたのですが、これが遠いこと、遠いこと!専門家の父は、途中の車両が客車なのか、食堂車なのかなどもメモを取りながら歩いていたので、正確な車両の数を把握しているはずですが、ゆうに20両以上はあったようです。興味がなくもなかった母とうちの夫は、私の報告を聞いて、先頭を見るのは断念しました。
VIATrainInsideそうこうしているうちに、乗車OKの合図が出たので、私たちも自由席の車両にいざ乗車。中はわりと普通でこんな感じです。なんといっても、大きな荷物を預けてしまっているのでラクチン。座席は、長距離列車らしく向かい合わせでボックスのように出来るようにもなっています。ただ、思ったより席に余裕があったので、1列にひとりで座ってみたりしていました。ちょっと面白かったのは、窓が開かないので、非常事態のために、座席近くにハンマーが備え付けてあったこと(写真はこちら)。ここでも、使い方の表示は、英語とフランス語の両方でされていました。それにしても、ハンマーで窓ガラスを割るというのも、なかなか大胆で、いかにもカナダの大自然を走る列車という感じがしたのですけれど、どうでしょう。
ViewFromTrainそして、いよいよ列車は出発。すっかり、見慣れたはずのCanadian Rockiesの山々も、もしかしたら、もう二度と見ないかもしれないと思うと、なんだかしっかり目に焼き付けておきたくなって、しばらくは、窓の外から景色を眺めてばかりいました。そして、写真には撮れませんでしたが、母が川か湖のほとりに群れていた大きな角の動物を発見!目を凝らして見たら、こんな遠くからでも分かる巨大な角を頭に乗せた鹿みたいな動物と、それより小さい角のないのが数頭たたずんでいました。あれは、きっと、今まで目撃したことがなかった幻のMooseの雄だったに違いないと、今でも勝手に思っています。
TrainViewAheadTrainViewRearそれから、列車がどんなに長いかということで撮ってみたのがこちらの2枚。ちょうど、わりと弧の大きなカーブに差し掛かったとき、先頭の方と最後尾の方をそれぞれ撮ってみました。向かって左が先頭で、左端にわずかに見える黄色っぽいのが先頭の機関車。右がカーブに差し掛かったばかりの後方部。これでおわかりの通り、私たちの乗っていた車両は、かなり先頭に近かったのですね。
出発してしばらくは、物珍しさと、広がる景色を眺めたり、Jasperで買って来た、ちょっと怪しげ?な韓国料理屋の寿司を広げてみたりと、飽きずに席に座っていられました。ところが、景色はいつまでたってもあんまり変わらないし、こんな真昼間では、寝るに寝れないしで、やることがなくなってしまうと、誰もが次第に飽きてきました。なんせ、5時間以上もこの車内にいなくてはいけないのに、まだその半分の時間も経っていないのです。耐えかねた夫と父が、他の車両に探検に出掛けてしまいました。
TrainObservationDeckそこで、彼らが発見してきたのが、簡単な食べ物を売っているスタンドのある車両に付いている展望席。車内の階段を上がって行くと、ガラスに覆われた天井のスペースがあって、向かい合わせに4人が座れるテーブルが6〜8個くらいありました。他にも展望席のある車両はあるはずですが、その中ではここがいちばん先頭らしく、前に連結されている車両の屋根越しに景色が見えるところがなかなか新鮮で面白い!時々、なぜか、急にしばらくの間停車しているときがありましたが、ここで見ていたら、すれ違うための石炭を積んだ貨車が対向線を走ってきたのが見えたりしました。それから、一時、すごく激しい雨が降ったときがあり、そのときもここに来て、その激しさを実感してみたりもしました。なかなか気に入っていた展望席でしたが、そのうち、その存在が人々に知れ渡ったらしく、混み合うようになってしまい、出かけてみても空いているテーブルがなかったりしたのは、ちょっと残念でした。

EdomontonDowntown結局、最後の1時間くらいは無理やり眠ったりしながら過ごし、いくつかの駅に停車した後、窓から街らしいスカイラインが見えてきました。予定よりやや遅れて、午後6時頃、ようやくEdmontonに到着。思ったほどは退屈ではなかったけれど、やはり5時間は長かった・・・というのが正直な感想。もう一度、同じ移動をするとしても、今度はこの手段は選ばないでしょう、多分。でも、普段、できるだけ早い手段で移動することに慣れているので、逆に時間をかけてのんびり大陸を横断する鉄道の旅の、ほんの一部だけでも味わえて、興味深い体験でした。
McDonald列車の到着で、駅に停まっていた全てのタクシーが出払ってしまい、かなり待った後にようやく来た1台に乗り込んで向かった先は、今日1泊だけするHotel Macdonaldというダウンタウンにあるホテル。VictoriaQuebecで泊まったお城のようなホテルと同じ、Canadian Pacific系の高級ホテルです。ところが、今がベストシーズンの国立公園と違って、夏のこの時期はかき入れ時とは程遠いらしく、値段も今までと比べると半額以下と、びっくりするほど安かった(しかも朝食付き!)ですし、North Saskatchewan River(ノース・サスカチュワン川)に面したテラスで結婚式後のパーティが行われていた他は、ホテル内も閑散としていました。部屋からは、眼下にその川と向こう側に見える住宅地が見渡せて、眺めもまずまず。もう1泊できるか、明日の出発が遅い時間ならば、Edmonton観光にも便利そうな場所でしたが、両親が日本に帰る便に乗り換えるVancouverへの飛行機は午前中の便。まだまだ明るいとはいっても、既に7時を過ぎている今夜は、もう夕食を取って寝るくらいしかできないのでした。
ChineseGateこれだけ立派なホテルだから、メインダイニングでディナー、という案もなくはなかったのですが、昨日の今日はやはり辛く、これからいくらでも美味しい日本食が食べられる両親には申し訳ありませんでしたが、歩いて行ける距離にあるChinatownに出かけ、適当な店に入ってしまいました。でも、これが思いのほか大当たりで、ガイドブックに唯一出ていたお店の場所にあったけれど、名前の全く違う松坂屋餐館(またの名をSpicy Garden Restaurant)という中華料理屋さんは、中国人で混んでいて味もかなりのものでした。特に、Manhattanでお気に入りの店にあるのに迫る美味しさだった福建風炒飯とデザートのマンゴプリンは、とっても美味でした。105 Avenueという通りで、ダウンタウンからだと、97th Streetという通りの高架をくぐってすぐのところにありますので、もし、Edmontonに行く方があったらぜひ。

翌日は、Edmonton International Airportから、両親はVancouver経由で日本へ、私たちはChicago経由でわが家のあるNew Jerseyへと戻り、10日間に及んだ長い旅行を終えました。帰りも、行きと同じく、チケットに印刷されていた便名と実際に乗った便名が異なるというAir Canadaの混乱からか、両親の荷物が成田に着かないというトラブルはありましたが、全般的にお天気に恵まれて、予定していた以上にハイキングもドライブも十分に楽しめました。すっかり自然に親しんで、身も心もリフレッシュした後は、都会に戻っても、しばらく大自然後遺症?に悩まれそうです。

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